地域の中で生かされていることを忘れずに、自分たちがお返しをすることを認識しながら農業に励んでいます。農業も、サービス業。お客様にサービスをする、奉仕をするという精神を大切に、未来の発展のために新しいことに果敢に挑戦しして取り組んでいく、それが私たちの農業です。
耕谷アグリサービスでは2年3作体系をとっています。
1年目に水稲を作付し、その後、秋口に秋まきの麦を入れます。我々の管内ですと、翌年の6月、7月が麦の刈り取り時期になります。刈り取りに入ったら、後ろを追いかけて、大豆コンバインで大豆を刈り、大豆は、6月、7月に播種をして、当年度の11月、12月に収穫する、というやり方です。
農業は基本的には、気象的条件という部分が大いに左右するのですが、名取は根雪もなく、夏も比較的過ごしやすい地域ですので、2年のうちに3作はつくれるという状況になっています。
原種大豆の生産を委託されています。種子の特性や形質・純度を維持するため、原種生産には何重のも厳しいチェックが行われます。誰でも作れるわけではない、この「原種」を生産させていただくことが信頼と実績の証です。
その昔、伊達のお殿様がこの地に狩りに来られた折、急な夕立に見舞われ地主の大友家で宿をお取りになられたそうな。心づくしのお餅をお出ししたところ「この世にこんなうまい餅があったのか!」と、たいそうお褒めになられたそうな。
もち米の栽培にもっとも適した、黒い粘土の耕谷の田んぼで育てた事を聞いたお殿様は、この餅を「耕谷もち」、育てた田んぼを「もち田囲い」、そこにつながる道を「もち田街道」と名付けられたそうな。
その後も「耕谷もち」は伊達藩に献上され、現在は私たちが加工・販売をさせていただいております。